自動車特定整備事業-認証許可

愛子工場が自動車特定整備事業の認証を受けました

自動車整備工場ではとても大切なこと

自動車の分解整備を行おうとする場合は、地方運輸局長の認証を受けなければなりません。(道路運送車両法第78条第1項)。この認証を受けた工場を「認証工場」と言います。そして、国土交通省では令和2年4月から新たに「自動車特定整備事業」の認証制度をスタートさせました。
自動車特定整備事業の認証とは、従来からの分解整備に加え、自動ブレーキなどに使用される前方を監視するカメラやレーダーなどの調整や自動運行装置の整備について、「電子制御装置整備」と呼称を位置づけ、その整備に必要な事業場(電子制御装置点検整備作業場)や従業員、工具(整備用スキャンツール等)などの要件を定めています。

つまり、「最新のカメラ、センサー、レーダー付きの車両は、最新データを搭載した診断機とそれを扱える人、さらに広い場所がないと、整備してはいけません」と言う制度です。
このカメラ、センサー、レーダーは、前後のバンパーやフロントガラス上部などに取り付け及び設置されているので、それらを取り外す作業は全て、診断機による確認・調整が必要になります。

ハイレベルな機器と知識が求められる

近年の自動車修理には、技術だけでなく、精度を高めるための資料や機器、それを正しく取り扱う知識が必要になってきました。命にかかわるブレーキを自動で制御しようと言うのですから、ほんの少し、角度にして『1°』のズレも大きな誤差となります。
下図はほんの一例です。メーカーや車種によってデータや特殊工具が異なるので、経験や記憶だけでは修理できません。